SEASON 1 TEAM
ご馳走旅日記
白神山地の恵みと
あっぱの手しごと
野菜や魚介に比べると、お肉には地域差を感じづらい点があると思っていたのは、この旅を始めるまでのこと。気候はもちろん、飼料、水、月齢、育成方法、そして愛情の注ぎ方まで畜舎ごとに様々な違いがあるんです。
そんな中、「青森で豚を見るならここ‼︎ 」と、おすすめされて伺ったのが長谷川自然牧場さん。
日本の世界自然遺産4つの中で唯一、一次産業が盛んな白神山地。その世界遺産の恵みを目一杯受ける鯵ヶ沢町のロケーションで、パワフルあっぱ(青森の力強い女性)の長谷川さんが育てるこだわりの豚たち。
一口で伝わる
くどさゼロの澄んだ旨み
自らトラックのハンドルを握り集めてきたパンや野菜の端材に、添加物は一切加えず発酵菌を混ぜて飼料をつくり、さらには籾殻からくん炭を作る際に出た煙成分を冷却して得る木酢液を消毒や餌に使用するという徹底ぶりは、まさに自然牧場。
「私が育てた豚は、脂の融点が高く体に残らず、しゃぶしゃぶをしてもアクが出ない澄んだ味になるんです。」と、自信を持って語られていました。
試食では、ロースをしゃぶしゃぶに、肩ロースをトンカツに、そしてモモは黒胡椒焼きでいただきました。お話が盛り上がりお料理が少し冷めてしまったにも関わらず、脂にはくどさが全くなく、さらりと溶ける上品な味わいにシェフ一同感激いたしました。