Season 1
SEASON 1 TEAM
GOCHITABI DAIRY
ご馳走旅日記
希少な原種鶏を守る
嶋崎養鶏場
高知県の鶏の飼育羽数は国内34位と、平均以下の飼育数ではありますが、実は日本で鶏の原種を最も保有している県なんです。数は少ないがクオリティは日本屈指というレベルの高い養鶏が展開される高知県を代表する地鶏が”土佐ジロー”。
土佐ジローは、天然記念物である土佐地鶏を父に、ロードアイランドレッドを母に持つ一代種で、県内70戸で飼育されています。今回訪ねた嶋崎博子養鶏場は、数ある鶏舎の中でも一目置かれる存在。県の試験場職員からも頼りにされており、土佐ジローの優れた飼育者として有名な方です。
柔らかく弾力ある肉質と
濃厚卵の魅力
嶋崎さんのこだわりは多岐に渡り、水捌けの良い砂地をベースに杉と檜の木屑を混ぜた床どこ、日光を嫌う生まれて間もない雛への配慮、新鮮な飲水の確保、1平方メートルあたり6羽以下で計3千平方メートルと広大なストレスない飼育環境、さらに入れ替えた床どこは鶏糞を混ぜて堆肥としても再利用されており、積極的な循環農法にも取り組まれています。
余す事なく使える嶋崎さんの土佐ジローの魅力は、柔らかいながらも弾力ある肉質、どこにも負けないと自負されるガラから取れる出汁、そして極めて水溶性卵白が少なく小ぶりで味の濃い卵は料理の主役にしたい存在感です。