SEASON 1 TEAM
ご馳走旅日記
9,000頭がのびのび暮らす
西日本最大の牛舎へ
大きな畜舎であればあるほど、蔑ろにされがちなアニマルウェルフェアの問題。しかし、広島に西日本最大の規模を誇りながら、牛たちがのびのびと暮らす牛舎があるとの話を聞きつけ福山市のなかやま牧場さんを訪ねました。
一概には言えませんが、国内の畜舎でアニマルウェルフェアの指標を判断するわかりやすいふたつのポイントは、
①「悪臭がしないか?」
臭いがなくほのかな藁の香りを感じる畜舎は、敷床の掃除が行き届いており、新しい藁やおがくずなどが敷かれている証拠です。
②「角を残しているか?」
角を切断すると管理者の安全性は確保されますが、牛の角には神経も血液も通っており、切断後に焼きゴテをあてる止血も大きな痛みを伴います。
車を使っても回りきるのは相当な時間がかかるほど広大な土地で、のびのびと暮らす9,000頭もの牛たち。雨天時、牛舎の臭いは普段より気になりがちなものですがそれも問題なし。もちろん角も残してあります。
愛情と工夫が支える
持続可能な牧場のかたち
餌の改良や牛舎の設計に関する独自の研究、人の負担を減らすためのIT技術やサスティナブルな培養肉の開発、そして現場での牛との触れ合いを1番大事にし愛情を注ぐこと。全てのお話がとても勉強になったと同時に、この規模でそれを実践されている事にとても感銘を受けました。いただいたお肉でつくる試作がとても楽しみです。