ご馳走旅日記
群馬県で最初に訪ねたのは”大沢農園”の大沢さん。誰もが認める下仁田ねぎ業界のトップランナーです。
下仁田ねぎの生産において、重視すべき大きな特徴が2つあります。
ひとつ目は、種を他の場所で植えてもうまく育たないということ。適する地質や気候の条件が厳しく、直径2mm以上の岩石片を含だ粘土質の土壌や、寒さには強いが暑さにめっぽう弱い品種のため適正気温が必要。
もうひとつは、種まきから収穫まで15カ月と非常に長い栽培が必要であることと、その期間中の夏季に植え替えが必要なことです。夏の植え替えは良い意味でストレスを与え新しい根を生やし、良い肉質とやわらかい食感をもたらします。
下仁田町の気候と努力の結果が、私たちの食卓に美味しい下仁田ねぎをもたらしてくれるのです。
ちなみに期待の若手 井上シェフは、畑から引き抜いたばかりの下仁田ねぎに秒でかじりついていました。生のネギはとても辛いはずなのですが、口に含んだ瞬間はネギとは思えないほどの旨味を感じたそうです。その後、強烈な辛味に襲われていたことは見なかったことに…。
シェフたちの会話は、どんな料理にするかで持ちきり。
・フランス原産のポワローのイメージでスープに
・目玉焼き&焦がしバターと合わせてミラネーゼ風に
・白子と一緒に焼き上げグラタンとして
・スペイン カタルーニャ地方の郷土料理風に
一体どんなメニューになるのでしょう。