2025 冬 長崎県

異国の香りとともに進化する平戸の酒造り

森酒造場 | 飛鸞(日本酒)
Season 2
森酒造場 | 飛鸞(日本酒)
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ご馳走旅日記

西洋文化が息づく街・平戸

日本で初めてビールが醸造されたのは江戸時代。長崎の出島にはオランダ人の居留地があり、ビールだけでなくワインやジンなどの洋酒も豊富に取り寄せられていたそうです。そのため、西洋文化が色濃く残る長崎には日本酒のイメージがあまりないという方も多いのではないでしょうか。

そんな長崎でまず訪れたのが、日本で最初に西洋貿易が行われた”平戸”。古くから異国文化との交流によって発展してきたこの街では、教会と寺院が隣り合わせに並ぶなど、他では見られない独特の景観が広がっています。 その街の一角にあるのが、藍色の暖簾が目を引く”森酒造場“。暖簾をくぐると、目の前に現れたのは7mほどもある立派な一枚板のテーブルが鎮座するテイスティングルーム。これだけでも、ただの酒蔵ではないという期待感が高まります。

伝統と革新が調和する森酒造場の哲学

森酒造場の大きな特徴のひとつは、スタンダードな酒は”HIRAN にこまる”の一種類に絞りつつ、季節ごとに特徴的な日本酒を展開していることです。例えば、夏にはアクエリアスのようにゴクゴク飲める軽快なガス感のあるものを醸すなど、気候や飲み手の気分に寄り添った酒造りを行っています。「日本酒は嗜好品。だからこそ、美味しさに幅を持たせたい。」そう語る代表の思いが、そのラインナップに反映されています。多くの選択肢の中から、自分のお気に入りの一本を見つけてほしいという願いが込められているのです。

また、酒造りの現場では、自然界の乳酸菌を活用した伝統的な生酛造りが行われており、蔵付き酵母を活かした発酵が進められています。いわば、昔ながらの手法でありながら、今の時代にも通じるオーガニックな酒造りです。土地自体は酒造りに適しているとは言えませんが、平戸牛や夏の柑橘”青夏香”といった地元の豊かな食材と共に、そのテロワールがしっかりと表現されています。
もともとは観光蔵としての認知が高かった森酒造場。しかし今では全国の酒愛好家がその銘柄を求め、手に入りにくい希少な酒を醸す蔵と認知されています。

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