GOCHITABI DAIRY
ご馳走旅日記
世界で培った経験が息づく畑
岡山県美作市北部、標高500メートルの自然豊かな高地に佇む“GGファーム“広大とは言えないその畑には、100種類以上の作物が所狭しと育ち、稀有な経験で培われた知識と、深く練り上げられた哲学が隅々にまで息づいていました。
イギリス、スイス、兵庫県三田市、そしてハンガリーで培った幅広い農業経験を持つカルマール・ゲルゲイさん。理想の農地の条件は「上質な水、火山灰由来の黒ボク土、昼夜の寒暖差が明瞭な気候」。そのすべてを満たす地として選ばれたのがこの場所。なんだか日本人として嬉しく思ってしまいますね。
哲学と工夫で味を極める農法
0.3ヘクタールの小さな畑に並ぶ少量長多品目の多くは露地栽培で育てられ、一畝に複数の作物を植えるという独自の方法を採用。互いの作物が風味を高め合う仕組みは、まさに彼の経験と工夫の結晶です。「作物を育てることは、シェフが料理の下ごしらえをするのと同じ」と語るカルマールさんの農業哲学は、作物が本来持つ味わいを最大限に引き出すことに注がれています。
また、サスティナブル農法やバイオダイナミック農法を融合し、干し草や地元の完全発酵堆肥など自然由来の肥料を使用することで、安全性と味を追求。水は山から湧き出る清水を使用し、作物を育てるだけでなく、洗う水にも徹底したこだわりを持たれています。自然と調和しながらも革新的なアプローチで、美味しさと品質を極めた野菜に感銘を受けました。