GOCHITABI DAIRY
ご馳走旅日記
魚屋の奥に潜む秘密の扉 倉敷で出会った隠れ家
1920年代のアメリカ禁酒法時代に生まれた隠れ家的な酒場”スピークイージー”。その名残を感じさせる秘密の扉をくぐって入店するスタイルは、近年日本でも注目を集めていますが、まさか岡山で出会うとは!表向きは魚屋の”魚春”、しかし営業後の調理場に案内されると、そこはまさに”シェフズキッチン”。明治31年創業、倉敷で126年続く魚屋”魚春”の知る人ぞ知る姿“裏魚春”へ足を踏み入れました。
地元の魚が主役 岡山が誇る“ヒラ”の衝撃
テーブルに並んだのは、5代目店主 光畑さんによる地元ならではの魚料理、そして、品揃えに定評のある”スロウカーヴ”のワイン。私たちも”冨士麵ず工房”の生麺を使った試作パスタを作りました。
全てのお料理が素晴らしかったのですが、中でも衝撃的だったのは”ヒラ”という魚。瀬戸内海や有明海で獲れるヒラは、非常に美味しいものの小骨が多く全国的な知名度はほぼ皆無。岡山でも昔から「ヒラの味 小骨がなければ 献上魚」と謳われてきた歴史があるほど。それを地元ならではの調理法”骨切り”で仕上げた”ヒラのパクチー海苔巻き”。白身の魚ながら力強い旨味を感じるヒラの身質はパクチーや海苔との相性抜群。岡山の人々だからこそ知っている食材の魅力に感服いたしました。
現地でしか味わえない食体験、そして特別な紹介がないと辿り着けない貴重な席での素晴らしいひとときに、心から感謝しています。