ご馳走旅日記
400年の歴史が導く新しい波佐見焼
400年の歴史を誇る“波佐見焼”が、今、新たなステージへと進化を遂げています。長崎県波佐見町に根付くこの陶磁器は、かつて有田焼の下請け産地としてその名を馳せ、量産を支える重要な役割を果たしてきました。しかし、今やその枠を超え、独自の美意識と革新性を武器に、国内外のデザインシーンでも注目を集める存在となっています。
波佐見焼の魅力といえば、白磁に映える染付の繊細な表現と、鮮やかな色彩やモダンなデザインが共存する点にあります。その魅力を体感するため、今回訪れたのが” Ô YANE(オーヤネ)“。ここは、波佐見焼の伝統を牽引してきた西海陶器株式会社が手がけるギャラリー兼ショップです。店内に足を踏み入れると、陶磁器を焼成する際に使われる厘鉢(サヤ)を巧みに活用した空間が広がり、展示そのものが芸術的な演出に。波佐見焼の多彩な表情を一堂に楽しめる貴重な場です。
世界に誇る“HASAMI PORCELAIN”の革新性
さらに、西海陶器の3代目・児玉賢太郎さんの手によって誕生した”HASAMI PORCELAIN”は、波佐見焼の世界的な飛躍を象徴するブランドのひとつ。装飾を極限まで削ぎ落としたシンプルなフォルム、独自の配合と焼成温度が生み出すざらりとした質感は、他の磁器にはない個性を放ちます。その魅力が世界の目に留まり、Apple社がオフィスで使用するマグカップを発注したことで、国際的な評価を一気に高めました。
OEM生産で名高い美濃焼と比べても、”HASAMI PORCELAIN”は70個程度〜という小ロット生産が可能な点も特徴。こうした柔軟な対応力は、クリエイティブなブランドとの協業にも最適です。私たちPlan・Do・Seeが様々なブランドと手を組み、オリジナル商品を開発するBECCIU.by Plan・Do・Seeのチームにも、ぜひこの可能性をシェアしたいと思いました。波佐見焼の進化は、まだまだ続きます。